Festival 集ったすべての人へ―あいさつ文 町田弘樹

私が「ひきこもり」はじめたのは18才です。あれから19年が経ったことになります。それから7年後の25才の頃、週末は家族からの叱責から逃れるために、1時間半ほどの道のりを歩いてよく図書館に行っていました。その頃の私は、30才になった自分を想像することが出来ず、ましては40才の自分など「真っ暗闇」、そんな日々を過ごしていました。生きている自分を想像し辛かったです。

 

ある時、図書館に行きすがらホームレスのおじさんが商店街の片隅に座りこんでいるのを見かけました。その姿を目にした時に浮かんだのは「将来の自分の姿だ」ではありません。「あんな風に生きることすら自分には出来ない人間なんだ」でした。「鬱だったんだね」といわれればそれまでなんですが・・。そんな自分が後に、自宅を出て一人暮らしを始める事になり、また実際に1年間のホームレスを経験することになるなど、25才の自分には想像すらできない日々を送ることになりました。

 

30才で居場所に通い始めてから沢山の人たちと出会いました。風の便りで近況を知る人もいれば、現在でもたまに会う人もいます。そして、今はもう会う事が出来ない人もいます。最近、みんなの事を思い出すことが多くなってきました。きっと年のせいなんでしょう。今回のフォーラムの副題は「笑いと悲しみと共に生きたい」です。今日がそんな日々のきっかけになる事を切に願っております。

 

町田 弘樹

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