「本気で生きる」 山口まさゆき

市民の会エスポワール京都に掲載された、山本洋見さまの「笑い倒して生きてゆく」その内容に、引きこもりの人たち、そして、その母親.その父親の揺れ動く家族の有りようを切なくも実にリアルな内容で簡潔にして、しかも、確かな現実世界と内在する心の世界を「ここまで書き込まれましたか」その感慨とその文筆力に敬意をもちました。

我が子の引きこもり、  両親もしくは母親のとられる行動を、
「学校に相談する、カウンセラーに相談する・精神科を訪ねる・市地域の引きこもり関連の窓口に行く。引きこもり関連の本を読む・宗教家を訪ねる・占い師のところに行く。」
矢継ぎ早に動かれて救われる対象を求めて行動される必死さを、拝読しましてその凄さに気持ちが動きました。

引きこもりの人たちと会話するを機会を私は持っています。
「彼ら彼女らは社会での出来事を簡単には甘受する事はしない。世間の常識や道徳・倫理観に適合させようとする大人たちに迎合することなく、そのことよりも社会そのものに、それでいいのか?  疑問を提示しているように映ります。
はっきりと発言する引きこもりの人たちは少ないと思えますが、社会の有りようや生きるとは何か、更には、自分を生み育てる親においても「型にはめる窮屈な生き方はイヤだ」叫んでいるようにも写しだす。
現在は、生きる生き方に選択肢が広がったと思いませんか?

戦後からしばらくは、
学校を卒業したら親も子どもたちも働くことが当たり前であり当然のこととして迷うことなく職に就いた。「働かざる者、食うべからず」
なんの疑問も抱かなかった。そんな時代であった。

正規雇用に非正規雇用がまかり通る時代である。これすらも疑問視しないでオカシイの声も揚がらない。働く者を選別されても怒りとならない時代となった。若者といえば「俺はニートでいくわ。お前は?  そうやなァ、とりあえずフリーターにする。」
どこか締まらない話もありそうである。

引きこもりの人たち、
社会を含め物事の本質を探究することに眼を向けているかのよう。多くの大人たちは立ち止まって思おうともしない混沌の世を通りすぎてゆく。だから、大人たちに成り代わって、時間など気にかけずに家の中に居座って哲学にひたり思考しているのかもしれない。 彼ら彼女らをして、現代における「現実社会の申し子」と私は見ている。

いま政治世界は、引きこもりの人たちの増加に伴って実態調査をそれなりの予算の枠組みの中で把握に努めるという。引きこもりの解決に至らないことは承知するが、大いに汗を流していただきたいものである。

引きこもりの子を持つ 親たち、

子どもから逃げないでもらいたい。解決を急がないでください。引きこもりには引きこもる理由があるはずです。その訳も知らずに本人に優しくもゆったりと話しも聞かずに、就労を急かせる手はないでしょう?  そう思われませんか。
母性と父性の感じられない家庭の狭間で子どもは安心感・安全感を取得出来るでしょうか?  それを確立させなければ、自我および自己の確立を子どもたちは成し遂げなければ、社会に飛び立つことは不可能な現実がある。手の掛からない子と自慢される親もいると聞いている。そのことを傲慢といいたいほどに、反抗期には親にとって迷惑な話だけれども反抗期に反抗はパーソナリティの発達には必要不可欠と、あのフロイト心理学者は述べています。

心理学・哲学をあなどらないでください。
「カウンセリングしたけどラチも明かないし。効果もないからやめました。」
カウンセリングは引きこもりを卒業させる為の特効薬ではありません。ウツに至っても5年間ほどのカウンセリングによる話し合いが必要です。周りにウツの方がおられたら気づくはずです。それほどの時間と根気を必要とします。
さらには、
精神科のお薬は気持ちを和らげる効果を持っています。問題を解決するのはお薬の働きでしょうか?
本人のボォーとした頭のなかで自分の何かしらの発想から、これは妄想から来るといってもいい、ボォーの中から解決の糸口が現れる。お薬の助けは否定しません。本人が要らないと言えば効果は無いに等しいと親は思ってください

生きてるだけでいい

どんな事で引きこもりになったかは私には解らない。けれども、強引に外に出ろと、言ってますか?
子どもは疲れはて傷ついています。怒鳴りたいなら本気で本人と向き合ってください。その事が出来たら、子どもは、自殺しない。
この世界を哀れんで自殺する事例は後を絶たない現状です。
「子どもを死に追い込んで好いですか?  死んでしまえ。思ったこと何度もあるでしょう?  でも、ホントに自殺されたらホットどころではありません。後悔と懺悔の日々が待っています。苦しいです。」

生きてるだけでいい
それだけで十分です
親の方たち、
自分の人生を本気で
生きてください
時間は、
さほど残ってない
から

臨床心理カウンセラー
山口まさゆき

 

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