投稿 考察「堕落論」   山口まさゆき

『堕 落 論』

坂口安吾は、戦中に比べ終戦後のすっかり変わった世相を見ながら、人間性の本然の中にある「堕落」を考察し、戦争に負けたから堕落するのではなく、元から堕落の本性が備わっているのが人間であることを考察する。しかしながら、一方ではまた人間は、堕落しきることもできない人性も持ち合わせ、全くの自由を許されると不可解な不自由さを感じ、人間性を越えるような義士や聖女、神性を持つ威厳的なるものを追い求めて止まない生き物であることを、自分自身を顧みながら指摘している。
そして人間の本性は、政治の変革などでは変わることもなく、そうした他者からの借り物でない、自分自身の美なる真理を編み出すためには、堕ちるべき道を正しく堕ちきることが必要であると、当時の世相を背景にして「堕落」の理を説いている。

知り得た、
「堕落論」の概要を引用した。
自我肥大化した人間および人間性を、改めて見直す作業も視野に入れる必要性も生じてきた気配がする。
現代をして、
のっぴきならない事態に備え思考の時機到来といえそうな現実の狭間に、我々は存在すると言えよう

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