「笑いと悲しみと共に生きたい」を読んで。

山田 孝明様

「笑いと悲しみとともに生きたい」では、エスポワールの会の親御さんの声が重く目に飛び込んできました。どこにも相談出来ずに、ご自分の産んだ子どもに脅えながら暮らす生活のつらさはどれほどのことでしょう。またひきこもっているご本人自身が、力で訴えてしまうことに深く後悔をされているのでしょうね。山田さんが、親子ともども気持ちを受け止めて長期にわたって活動されていることは簡単ではない上に頭が下がります。しかも、相談を受けると可能な範囲ですぐに動かれていることが印象に残りました。ご本人に会えるまで働きかけ続けることも書かれていますが、山田さんがどのような気持ちで毎回訪問されていらっしゃるのかお聞きしてみたいです。テレビでちょうど訪問の前後の様子を映していましたが、そのやりとり含めてお伺いしたいという気持ちになりました。

また“息子は殺してくれと言っている”で紹介されていたお母様のケースが、その後がどうなったのかが気になります。良い方向に動かれているのならいいのですが、同じようなケースはきっと他にもあるのでしょうね。一家で無理心中のニュースなども見ると、“実はひきこもりの家庭だったのではないか”など考えるようになりました。

石川和宏さんの例は、その中でホッとさせられるものでした。もちろんシングル介護は、ご本人が書かれているように精神的にも肉体的にも負担は大きいものだと思いますが、前を向かれて親孝行をされている姿が目に浮かびました。最後に「実態と実相」という章を書かれていましたが、ニュースはどうしても「実態」を描くことになりがちで、「実相」を伝えられるようなものを目指したいと思います。

後から「輝ける闇の光の中で」を拝読し、上に書きました疑問の答えが少し分かったような気がしました。「訪問」の意味、山田さんが実は訪問には反対と書かれているのに驚きました。でも、“訪問を家族になげかけるのは、社会から孤立しないでほしいというメッセージ”という部分を拝読して、はっとさせられました。どこにも相談出来ずに孤立している家族に出来ることの意味、重さも踏まえた上で、活動していらっしゃるのだと思います。並大抵のことではないとは思いますが、ライフアートを始め、居場所を求めている方のためにこれからも続けていかれるのでしょうね。以上簡単ではありますが、ご著書を読ませて頂いた感想をお送りさせて頂きました。

 

カテゴリー: 未分類 パーマリンク